沖縄島北部におけるケナガネズミDiplothrix legata(ネズミ科)の巣材と利用樹洞の特徴
本研究では沖縄島,徳之島,奄美大島に固有のケナガネズミDiplothrix legataが巣材として利用した枝と樹洞の特徴を明らかにすることを目的とした.本種は樹洞に枝を運び込み巣や休息場所として利用する.沖縄島北部の森林において,本種による樹洞利用を確認し,その樹洞から利用した枝や葉を採集して,樹種名,樹洞の大きさ,利用した枝の形状を記録した.その結果,ケナガネズミが利用した樹洞から出現した枝の樹種は,沖縄島北部の森林における優占種のスダジイCastanopsis sieboldiiが最も多く,生葉がついた枝もついていない枝も確認された.また,枝には斜めの切り口があり,樹洞内に運び込まれてい...
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Published in | 哺乳類科学 Vol. 64; no. 2; pp. 215 - 225 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本哺乳類学会
2024
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