X線吸収微細構造法におけるクロム価数別定量法の改良と土壌中6価クロムの還元評価
抽出等の前処理を必要としないX線吸収端微細構造(XANES)法によって得られたスペクトルから土壌中のCr(III)/Cr(VI)比を求める方法について,従来の手法では曖昧になっていたスペクトルの規格化条件について詳細に検討した.その手法を基に,土壌中におけるCr(VI)の拡散初期の挙動を明らかにするために,土壌カラム実験によってその価数変化を観測した.アニオンであるCr(VI)の拡散を想定しているため,土壌試料には人為的な汚染が極めて少ないと推定される超塩基性岩を母岩とする褐色森林土(鹿児島県屋久島町)および黒ボク土(栃木県日光市)の表層土壌を用いた.両土壌表層0-25 cmにCr(VI) 1...
Saved in:
Published in | 分析化学 Vol. 60; no. 5; pp. 379 - 387 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本分析化学会
2011
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Be the first to leave a comment!