情報系専門科目を実施可能なアクティブラーニング環境の構築(教育実践研究論文,<特集>1人1台端末時代の学習環境と学習支援)

本論文は,プログラミングをはじめとする情報系専門科目を実施可能なアクティブラーニング環境の構築について述べる.情報系専門科目をアクティブラーニング可能な空間で実施する意義は大きいと考えられる.しかし授業で利用する機材等の都合上,PCの利用のために整備された実験室等で実施されることが多かった.機能の十分なコンピュータを利用しながら,ペアやグループでの活動を行うことは容易ではなかった.本研究では情報系専門科目を実施可能なアクティブラーニング空間の要件を整理し,「空間利用の柔軟性を損なわないICT」「速度と反応性と構成管理のバランス」「授業と密接に連携できる運用と保守性」の3点にまとめた.それらを実...

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 38; no. 3; pp. 255 - 268
Main Authors 近藤, 秀樹, 楢原, 弘之, 田川, 真樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 2014
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.KJ00009649928

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Summary:本論文は,プログラミングをはじめとする情報系専門科目を実施可能なアクティブラーニング環境の構築について述べる.情報系専門科目をアクティブラーニング可能な空間で実施する意義は大きいと考えられる.しかし授業で利用する機材等の都合上,PCの利用のために整備された実験室等で実施されることが多かった.機能の十分なコンピュータを利用しながら,ペアやグループでの活動を行うことは容易ではなかった.本研究では情報系専門科目を実施可能なアクティブラーニング空間の要件を整理し,「空間利用の柔軟性を損なわないICT」「速度と反応性と構成管理のバランス」「授業と密接に連携できる運用と保守性」の3点にまとめた.それらを実現するためのテクノロジーについて検討し,情報系専門科目を実施できる教室MILAiSを設計・構築した.3年間の授業事例から,情報系専門科目が実施可能であり,多様な授業も実践可能であることを示した.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.KJ00009649928