麻痺側上肢使用状況確認表の使用により麻痺側上肢使用頻度向上につながった一 例
脳卒中後遺症として,運動機能や感覚機能の低下が生じ,麻痺側上肢の使用が困難となる.繰り返しの失敗体験から学習性不使用が生じ,それまで以上に麻痺側上肢を使用しなくなる.そのため,学習性不使用の予防,克服が重要である.麻痺側上肢の使用頻度を促進するため,今回先行研究をもとに,麻痺側上肢使用状況確認表を使用し,麻痺側上肢使用を促した.結果,使用状況を点数化したことで視覚的にフィードバックされ,麻痺側上肢の使用が定着した.症例の発言の変化だけでなく行動変容を得られ,両手でのADL動作,IADL動作が可能となった....
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Published in | 愛知作業療法 Vol. 33; pp. 14 - 19 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 愛知県作業療法士会
31.03.2025
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ISSN | 2759-3916 |
DOI | 10.69405/aichisagyoryoho.33.0_14 |
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Summary: | 脳卒中後遺症として,運動機能や感覚機能の低下が生じ,麻痺側上肢の使用が困難となる.繰り返しの失敗体験から学習性不使用が生じ,それまで以上に麻痺側上肢を使用しなくなる.そのため,学習性不使用の予防,克服が重要である.麻痺側上肢の使用頻度を促進するため,今回先行研究をもとに,麻痺側上肢使用状況確認表を使用し,麻痺側上肢使用を促した.結果,使用状況を点数化したことで視覚的にフィードバックされ,麻痺側上肢の使用が定着した.症例の発言の変化だけでなく行動変容を得られ,両手でのADL動作,IADL動作が可能となった. |
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ISSN: | 2759-3916 |
DOI: | 10.69405/aichisagyoryoho.33.0_14 |