CaScAlSiO6輝石の構造

帯域熔融法によってつくったCaScAlSiO6輝石の結晶造をリファインした。格子常数はa0=9.884Å, b0=8.988Å, c0=5.446Å,β=105.86°, V=465.43Å3で,空間群はC2/cである。 T-O, Ml-O及びM2-Oの平均距離は,それぞれ1.695Å, 2.102Å及び2.513Åである。CaScNsiO6輝石の構造は,CaA12SiO6,やCaFeNSiO6などのCa-チェルマックス輝石と同型である。M1サイトはScイオンに占められている。TサイトにはSiイオンとA1イオンとが完全に無秩序に分布している。...

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Published in岩石鉱物鉱床学会誌 Vol. 73; no. 9; pp. 267 - 273
Main Authors 大橋, 晴夫, 井伊, 伸夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人 日本鉱物科学会 1978
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Summary:帯域熔融法によってつくったCaScAlSiO6輝石の結晶造をリファインした。格子常数はa0=9.884Å, b0=8.988Å, c0=5.446Å,β=105.86°, V=465.43Å3で,空間群はC2/cである。 T-O, Ml-O及びM2-Oの平均距離は,それぞれ1.695Å, 2.102Å及び2.513Åである。CaScNsiO6輝石の構造は,CaA12SiO6,やCaFeNSiO6などのCa-チェルマックス輝石と同型である。M1サイトはScイオンに占められている。TサイトにはSiイオンとA1イオンとが完全に無秩序に分布している。
ISSN:0021-4825
1883-0765
DOI:10.2465/ganko1941.73.267