沿岸漂砂量の岸沖分布を考慮した海岸線変化モデルの構築と阿字ヶ浦海岸への適用

阿字ヶ浦海岸で生じている海浜変形を再現し, 効果的な侵食対策工に資するため, 本研究では沿岸漂砂量の岸沖分布を考慮した海岸線変化モデルを構築し, 汀線付近の詳細な地形変化の再現を試みた. その結果, 前浜の急勾配化を伴う断面地形変化の傾向を捉えることに成功した. また, 侵食対策工を想定して計算した結果, 離岸堤背後で地形変化が抑制され, 海浜地形が安定するという結果が得られた. さらに, 養浜砂が汀線付近に留まることを計算で確認できたことから, 今後も定期的な養浜を継続していくことで砂浜を保持できる可能性が示唆された....

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Bibliographic Details
Published in海岸工学論文集 Vol. 52; pp. 541 - 545
Main Authors 南, 陽介, 横木, 裕宗, 三村, 信男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.52.541

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Summary:阿字ヶ浦海岸で生じている海浜変形を再現し, 効果的な侵食対策工に資するため, 本研究では沿岸漂砂量の岸沖分布を考慮した海岸線変化モデルを構築し, 汀線付近の詳細な地形変化の再現を試みた. その結果, 前浜の急勾配化を伴う断面地形変化の傾向を捉えることに成功した. また, 侵食対策工を想定して計算した結果, 離岸堤背後で地形変化が抑制され, 海浜地形が安定するという結果が得られた. さらに, 養浜砂が汀線付近に留まることを計算で確認できたことから, 今後も定期的な養浜を継続していくことで砂浜を保持できる可能性が示唆された.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.52.541