タブレット端末を用いた生活騒音防止の教材開発 小学校新学習指導要領に基づいた住まいの音の学習

2020年から完全実施となる学習指導要領において, 小学校家庭科では「音と生活との関わり」の内容が追加された. 「音と生活との関わり」の学習教材として, 「屋外に漏れる騒音のモデル教材」, 「床を伝わる騒音のモデル教材」を開発した. 騒音測定法として教育で普及しているタブレットを用い, 音量の定量測定を行なった. 開発した2つのモデル教材を用いて小学校第5学年97名の児童を対象とした授業実践を行ない, 事前・事後調査から理解度, 騒音対策意識の変化を調べた. これらの結果から, 開発したICTモデル実験教材は新学習指導要領での「音と生活との関わり」において, GIGAスクール構想に対応した快適...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本家政学会誌 Vol. 71; no. 9; pp. 610 - 616
Main Authors 田中, 麻里, 中里, 真一, 青木, 悠樹, 吉良, 元, 佐野, 史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本家政学会 2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0913-5227
1882-0352
DOI10.11428/jhej.71.610

Cover

More Information
Summary:2020年から完全実施となる学習指導要領において, 小学校家庭科では「音と生活との関わり」の内容が追加された. 「音と生活との関わり」の学習教材として, 「屋外に漏れる騒音のモデル教材」, 「床を伝わる騒音のモデル教材」を開発した. 騒音測定法として教育で普及しているタブレットを用い, 音量の定量測定を行なった. 開発した2つのモデル教材を用いて小学校第5学年97名の児童を対象とした授業実践を行ない, 事前・事後調査から理解度, 騒音対策意識の変化を調べた. これらの結果から, 開発したICTモデル実験教材は新学習指導要領での「音と生活との関わり」において, GIGAスクール構想に対応した快適な住まい方の解決法を見いだすための有効な教材となり得ると考えられる.
ISSN:0913-5227
1882-0352
DOI:10.11428/jhej.71.610