好熱性細菌Thermus sp.によるプルラナーゼの生産
Thermus属に属し, 菌体外に耐熱性プルラナーゼを生産する中等度好熱性菌を温泉土壌から分離した. 本菌 (AMD-33) は37-74℃の範囲で生育可能であり, 65℃付近でもっともよく生育した. プルラナーゼは本菌を1%プルラン, 2%ゼラチン, 0.1% K2HPO4, 0.03% MgSO4・7H2Oおよび0.25% CaCO3を含む培地を用いて60℃で好気的に培養することによりもっともよく生産された. また, 炭素源として可溶性澱粉, デキストリンあるいはマルトースをそして窒素源として脱脂大豆を用いても酵素はよく生産された. 部分精製酵素の至適pHと至適温度は5.5-5.7および7...
Saved in:
Published in | 澱粉科学 Vol. 34; no. 1; pp. 38 - 44 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本応用糖質科学会
1987
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5406 1884-488X |
DOI | 10.5458/jag1972.34.38 |
Cover
Summary: | Thermus属に属し, 菌体外に耐熱性プルラナーゼを生産する中等度好熱性菌を温泉土壌から分離した. 本菌 (AMD-33) は37-74℃の範囲で生育可能であり, 65℃付近でもっともよく生育した. プルラナーゼは本菌を1%プルラン, 2%ゼラチン, 0.1% K2HPO4, 0.03% MgSO4・7H2Oおよび0.25% CaCO3を含む培地を用いて60℃で好気的に培養することによりもっともよく生産された. また, 炭素源として可溶性澱粉, デキストリンあるいはマルトースをそして窒素源として脱脂大豆を用いても酵素はよく生産された. 部分精製酵素の至適pHと至適温度は5.5-5.7および70℃であり, Ca2+で安定化された. |
---|---|
ISSN: | 0021-5406 1884-488X |
DOI: | 10.5458/jag1972.34.38 |