一般医が必要とする精神医学的知識について 実際のコンサルテーションの検討から

新卒後臨床研修において精神科の必修化が決まっている.そのカリキュラムとして本当に一般医が将来必要とする内容を検討しなくてはならないと思われる.今回われわれは国際医療センター精神科において, 外来, 病棟両方での精神科への診察依頼の内容を検討し, (1) せん妄, 痴呆など器質性, 症状性精神障害, (2) 身体表現性障害など神経症性障害が実際の臨床現場で遭遇する可能性が高く, これらの習得が初期研修では重要なテーマであると思われた.逆に, これまで精神科の中核をなすと考えられていた統合失調症の研修は, 新卒後臨床研修では力点を置きすぎなくても良いのではないか, と考えられた....

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Published in医学教育 Vol. 35; no. 6; pp. 391 - 394
Main Authors 三澤, 仁, 加藤, 温
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.12.2004
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Summary:新卒後臨床研修において精神科の必修化が決まっている.そのカリキュラムとして本当に一般医が将来必要とする内容を検討しなくてはならないと思われる.今回われわれは国際医療センター精神科において, 外来, 病棟両方での精神科への診察依頼の内容を検討し, (1) せん妄, 痴呆など器質性, 症状性精神障害, (2) 身体表現性障害など神経症性障害が実際の臨床現場で遭遇する可能性が高く, これらの習得が初期研修では重要なテーマであると思われた.逆に, これまで精神科の中核をなすと考えられていた統合失調症の研修は, 新卒後臨床研修では力点を置きすぎなくても良いのではないか, と考えられた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.35.391