女性喉頭癌症例の検討 特に喫煙と受動喫煙との関連について

喉頭癌は圧倒的に男性に多く,特に喫煙が発生リスクとされるが,受動喫煙,胃食道逆流症,H.pylori感染等,その他の因子の関与も指摘されている。2005年から2015年に当科で喉頭癌と診断された症例を本人からの聞き取りと診療記録から調査し,女性症例の喫煙とその他の因子の検討,男性症例との比較・検討を行った。女性症例は,103例中7例であり,喫煙率は29%であったが,受動喫煙を含むタバコ煙曝露率は71%であり,受動喫煙が喉頭癌発症リスクである可能性が推察された。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 26; no. 3; pp. 327 - 330
Main Authors 松本, 伸晴, 佐々木, 俊一, 都築, 伸佳, 阿部, 実恵子, 遠藤, 理奈子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 28.02.2017
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.26.327

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Summary:喉頭癌は圧倒的に男性に多く,特に喫煙が発生リスクとされるが,受動喫煙,胃食道逆流症,H.pylori感染等,その他の因子の関与も指摘されている。2005年から2015年に当科で喉頭癌と診断された症例を本人からの聞き取りと診療記録から調査し,女性症例の喫煙とその他の因子の検討,男性症例との比較・検討を行った。女性症例は,103例中7例であり,喫煙率は29%であったが,受動喫煙を含むタバコ煙曝露率は71%であり,受動喫煙が喉頭癌発症リスクである可能性が推察された。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.26.327