バスに『乗って支える意識』 その要因と意識構造に関する研究

本研究では,地域公共交通であるバスについて,その持続的な運行を考えるにあたり,住民らのバスに「乗って支える意識」に着目し,バスサービスや生活基盤サービス,ソーシャル・キャピタルといった総合的視点から,その要因や意識構造を定量的に明らかにした.その結果,バス利用者では生活基盤サービスレベルが低いほど「乗って支える意識」が高く,一方,バス非利用者では最寄りバス停の利用環境が「乗って支える意識」に影響することを明らかにした.また,バス利用者・非利用者に関らず,ソーシャル・キャピタルが高いほど「乗って支える意識」が高まることが明らかとなった....

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Published in都市計画論文集 p. 140
Main Authors 古川, のり子, 橋本, 成仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2010
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Summary:本研究では,地域公共交通であるバスについて,その持続的な運行を考えるにあたり,住民らのバスに「乗って支える意識」に着目し,バスサービスや生活基盤サービス,ソーシャル・キャピタルといった総合的視点から,その要因や意識構造を定量的に明らかにした.その結果,バス利用者では生活基盤サービスレベルが低いほど「乗って支える意識」が高く,一方,バス非利用者では最寄りバス停の利用環境が「乗って支える意識」に影響することを明らかにした.また,バス利用者・非利用者に関らず,ソーシャル・キャピタルが高いほど「乗って支える意識」が高まることが明らかとなった.
Bibliography:140
ISSN:1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.45.0.140.0