V.DKD発症と進展を予測するバイオマーカー

近年,糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)の発症機序や初期の腎病理学的変化に関連する新規バイオマーカーが多数報告されている.いずれのバイオマーカーも,研究デザインや対象集団により,その有用性はさまざまに報告されているが,臨床上は,正常アルブミン尿期や腎機能の保たれた段階で長期腎予後に関連するバイオマーカーが重要となる.我々臨床医としては,バイオマーカーを活用し,臨床的早期の段階での腎予後ハイリスク患者を同定し,エビデンスに基づいたDKDに対する集約的治療を行うことが求められている....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 108; no. 5; pp. 928 - 936
Main Authors 和田, 淳, 三瀬, 広記
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.05.2019
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.108.928

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Summary:近年,糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)の発症機序や初期の腎病理学的変化に関連する新規バイオマーカーが多数報告されている.いずれのバイオマーカーも,研究デザインや対象集団により,その有用性はさまざまに報告されているが,臨床上は,正常アルブミン尿期や腎機能の保たれた段階で長期腎予後に関連するバイオマーカーが重要となる.我々臨床医としては,バイオマーカーを活用し,臨床的早期の段階での腎予後ハイリスク患者を同定し,エビデンスに基づいたDKDに対する集約的治療を行うことが求められている.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.108.928