中性子水分計を用いたフレッシュコンクリートの単位水量迅速測定技術の開発

フレッシュコンクリート中の単位水量はコンクリートの品質を左右する最も重要な因子の一つである。本研究では、アジテータ車のドラム内にあるフレッシュコンクリート中に棒状の中性子水分計を挿入することで単位水量を測定する手法の開発を目指した。開発にあたっては、アジテータ車のドラム内にある、単位水量を5水準に設定したフレッシュコンクリートに対して測定を行うことで、ドラムの回転状態による影響、γ線密度計による補正の必要性、測定に必要な時間を検証した。その結果、ドラムを低速攪拌回転状態で測定するのが良いこと、γ線密度計による補正は必ずしも必要ではないこと、測定は2分以上とするのが良いことを確認した。更に実工事...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 65; no. 1; pp. 239 - 245
Main Authors 澤田, 巧, 小笠原, 哲也, 保木本, 智史, 内藤, 英晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2011
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.65.239

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Summary:フレッシュコンクリート中の単位水量はコンクリートの品質を左右する最も重要な因子の一つである。本研究では、アジテータ車のドラム内にあるフレッシュコンクリート中に棒状の中性子水分計を挿入することで単位水量を測定する手法の開発を目指した。開発にあたっては、アジテータ車のドラム内にある、単位水量を5水準に設定したフレッシュコンクリートに対して測定を行うことで、ドラムの回転状態による影響、γ線密度計による補正の必要性、測定に必要な時間を検証した。その結果、ドラムを低速攪拌回転状態で測定するのが良いこと、γ線密度計による補正は必ずしも必要ではないこと、測定は2分以上とするのが良いことを確認した。更に実工事では作業性も良好なことを確認した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.65.239