亜硝酸カルシウムを用いた高炉セメント硬化体の塩分吸着及び拡散性能

亜硝酸カルシウムの添加が高炉セメント硬化体の塩分吸着性能および拡散性能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、亜硝酸カルシウムを添加した高炉セメント硬化体の塩分吸着力、拡散性能は向上する傾向にあり、亜硝酸カルシウム量の添加量が多いほど高炉スラグの反応率が高くなった。これらの性能の向上には、亜硝酸カルシウム添加によるケイ酸カルシウム水和物および亜硝酸型のモノサルフェートといった水和生成物の増加が関与していると推察した。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 76; no. 1; pp. 187 - 192
Main Authors 近藤, 勇樹, 胡桃澤, 清文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2023
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.76.187

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Summary:亜硝酸カルシウムの添加が高炉セメント硬化体の塩分吸着性能および拡散性能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、亜硝酸カルシウムを添加した高炉セメント硬化体の塩分吸着力、拡散性能は向上する傾向にあり、亜硝酸カルシウム量の添加量が多いほど高炉スラグの反応率が高くなった。これらの性能の向上には、亜硝酸カルシウム添加によるケイ酸カルシウム水和物および亜硝酸型のモノサルフェートといった水和生成物の増加が関与していると推察した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.76.187