条件が異なる凍結融解作用を受けた場合の固形パラフィンの混和による耐凍害性および塩化物イオン浸透抵抗性

本研究では、施工工程により空気量が減少したことを想定したコンクリートにおいて、固形パラフィンのエマルジョンを混和した場合の凍結融解抵抗性およびスケーリング抵抗性への影響を検討した。その結果、固形パラフィンのエマルジョンを混和した場合は凍結融解抵抗性が向上し、塩化物イオン供給環境下におけるスケーリングの改善効果が認められた。また、スケーリング試験終了後の試験体を用いて塩化物イオン濃度を測定した結果、固形パラフィンのエマルジョンを混和することにより、凍結融解のサイクルの条件によっては、その評価が異なることが確認された。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 77; no. 1; pp. 282 - 289
Main Authors 添田, 政司, 櫨原, 弘貴, 丸田, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 29.03.2024
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.77.282

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Summary:本研究では、施工工程により空気量が減少したことを想定したコンクリートにおいて、固形パラフィンのエマルジョンを混和した場合の凍結融解抵抗性およびスケーリング抵抗性への影響を検討した。その結果、固形パラフィンのエマルジョンを混和した場合は凍結融解抵抗性が向上し、塩化物イオン供給環境下におけるスケーリングの改善効果が認められた。また、スケーリング試験終了後の試験体を用いて塩化物イオン濃度を測定した結果、固形パラフィンのエマルジョンを混和することにより、凍結融解のサイクルの条件によっては、その評価が異なることが確認された。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.77.282