経口的ロボット支援手術

早期の咽喉頭癌においては近年,化学放射線治療に変わる治療として,経口的ロボット支援手術(transoral robotic surgery:TORS)の有効性が広く報告されている。本邦でも,多施設臨床試験の結果,昨年,頭頸部領域(経口的手術)に適応拡大され,今後順次手術が普及してくるものと考えられる。そこで,手術支援ロボットシステムの理解,TORSのセッティングへの習熟(術野(咽頭)の展開も含め),内腔からの解剖の熟知,およびコンソールトレーニングなど本手術を行うにあたり必要な点があると思われる。そこで,学会で定められた教育プログラムの適切な履行により,安全な手術の導入を行っていただきたいと考...

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Published in頭頸部外科 Vol. 29; no. 2; pp. 99 - 103
Main Authors 藤原, 和典, 福原, 隆宏, 竹内, 裕美, 小山, 哲史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2019
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.29.99

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Summary:早期の咽喉頭癌においては近年,化学放射線治療に変わる治療として,経口的ロボット支援手術(transoral robotic surgery:TORS)の有効性が広く報告されている。本邦でも,多施設臨床試験の結果,昨年,頭頸部領域(経口的手術)に適応拡大され,今後順次手術が普及してくるものと考えられる。そこで,手術支援ロボットシステムの理解,TORSのセッティングへの習熟(術野(咽頭)の展開も含め),内腔からの解剖の熟知,およびコンソールトレーニングなど本手術を行うにあたり必要な点があると思われる。そこで,学会で定められた教育プログラムの適切な履行により,安全な手術の導入を行っていただきたいと考えている。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.29.99