SGLT2阻害薬を4年間継続投与した糖尿病合併代謝関連脂肪性肝疾患(MASLD)症例の検討

糖尿病合併代謝関連脂肪性肝疾患(Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease;MASLD)に対してsodium glucose cotransporter 2阻害薬(以下SGLT2阻害薬)を4年間継続投与を行なった.その結果,SGLT2阻害薬によりALTが低下する症例は,投与開始時の線維化が進展していない症例に多く,ALTの低下とHbA1c,BMIの変動が一致していない症例を一部に認めた.SGLT2阻害薬は長期投与により食欲増進症例もあり,治療効果を継続するためには定期的な栄養指導を含めた日常生活を指導する必要がある....

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Published in肝臓 Vol. 65; no. 3; pp. 111 - 120
Main Authors 河田, 真由子, 河本, 博文, 小田, 進太郎, 春間, 賢, 川中, 美和, 末廣, 満彦, 石井, 克憲, 西野, 謙, 谷川, 朋弘, 木村, 美名子, 浦田, 矩代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 01.03.2024
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ISSN0451-4203
1881-3593
DOI10.2957/kanzo.65.111

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Summary:糖尿病合併代謝関連脂肪性肝疾患(Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease;MASLD)に対してsodium glucose cotransporter 2阻害薬(以下SGLT2阻害薬)を4年間継続投与を行なった.その結果,SGLT2阻害薬によりALTが低下する症例は,投与開始時の線維化が進展していない症例に多く,ALTの低下とHbA1c,BMIの変動が一致していない症例を一部に認めた.SGLT2阻害薬は長期投与により食欲増進症例もあり,治療効果を継続するためには定期的な栄養指導を含めた日常生活を指導する必要がある.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.65.111