部活動支援を通した大学と附属特別支援学校の連携の可能性:創作ダンスの指導を事例として

本研究は,教員養成課程に在籍する大学生による特別支援学校の部活動支援(創作ダンスの指導)を実施し,大学生の指導観の変容と生徒・教員への影響を検討することにより,部活動支援を通した大学と附属特別支援学校の連携の可能性を探ることを目的とした。その結果,教育実習を終えた学生が,実践的な教職に関する学びを拡げて深める機会が部活動支援により確保され,指導観を変容させることを可能にした。さらに,附属学校教員にとっては,教員の業務内容に変化が生じたと共に,多様な人との関わりによる生徒の学びの拡がりがみられた。附属特別支援学校と大学の部活動支援を通した連携には,双方の互恵性をみることができ,このような連携によ...

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Published in日本女子体育連盟学術研究 Vol. 41; pp. 19 - 32
Main Authors 山﨑, 朱音, 万年, 正浩, 仙宅, 元記, 外山, 陽大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本女子体育連盟 2025
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ISSN1882-0980
2185-3401
DOI10.11206/japew.41.19

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Summary:本研究は,教員養成課程に在籍する大学生による特別支援学校の部活動支援(創作ダンスの指導)を実施し,大学生の指導観の変容と生徒・教員への影響を検討することにより,部活動支援を通した大学と附属特別支援学校の連携の可能性を探ることを目的とした。その結果,教育実習を終えた学生が,実践的な教職に関する学びを拡げて深める機会が部活動支援により確保され,指導観を変容させることを可能にした。さらに,附属学校教員にとっては,教員の業務内容に変化が生じたと共に,多様な人との関わりによる生徒の学びの拡がりがみられた。附属特別支援学校と大学の部活動支援を通した連携には,双方の互恵性をみることができ,このような連携により,協働性の高いチームが生まれるといえる。この点に,大学生による部活動指導支援の意義を見出すことができる。
ISSN:1882-0980
2185-3401
DOI:10.11206/japew.41.19