知識確認試験および客観的臨床能力試験(OSCE)の成績と臨床実習成績の関連性

〔目的〕知識確認試験および客観的臨床能力試験(OSCE)と臨床実習評価の在り方を検討するため,これらの成績の間の関連性を明らかにすることとした.〔対象〕平成27年3月に卒業した学生59名とした.〔方法〕知識確認試験およびOSCE成績と臨床実習成績の相関を調査した.〔結果〕各実習期において知識確認試験およびOSCE成績と臨床実習成績の各評価分野との間で相関を示す項目は少数であった.〔結語〕OSCEは,臨床実習前の初期のハードルの役割を果していると考えられる.OSCEの各実習期に合わせた導入,模擬患者の検討等,今後考慮すべき点がある.OSCEにおける外部試験官の役割は,臨床実習の評価基準の理解にい...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 6; pp. 823 - 827
Main Authors 八木, 範彦, 間瀬, 教史, 川村, 博文, 川勝, 邦浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.823

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Summary:〔目的〕知識確認試験および客観的臨床能力試験(OSCE)と臨床実習評価の在り方を検討するため,これらの成績の間の関連性を明らかにすることとした.〔対象〕平成27年3月に卒業した学生59名とした.〔方法〕知識確認試験およびOSCE成績と臨床実習成績の相関を調査した.〔結果〕各実習期において知識確認試験およびOSCE成績と臨床実習成績の各評価分野との間で相関を示す項目は少数であった.〔結語〕OSCEは,臨床実習前の初期のハードルの役割を果していると考えられる.OSCEの各実習期に合わせた導入,模擬患者の検討等,今後考慮すべき点がある.OSCEにおける外部試験官の役割は,臨床実習の評価基準の理解にいくらか繋がる可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.823