奈良県での感受性検定に基づくトマト灰色かび病に対する有効な薬剤の探索
奈良県で2021年にトマト灰色かび病菌83菌株を採取し,その薬剤感受性を調査した。その結果,ジエトフェンカルブ,ペンチオピラド,チオファネートメチル,アゾキシストロビンに対する耐性菌率が高く,それぞれ96.3%,92.8%,79.5%および46.3%であった。一方で,イプロジオン水和剤に対する耐性菌率は低く,20.5%であった。なお,メパニピリムでは,耐性菌は認められなかった。フェンヘキサミドでは感受性低下菌が確認されたが,4.1%のみであった。トマト生産農家の薬剤散布暦を調査した結果,耐性菌率が高いジエトフェンカルブ,ペンチオピラド,チオファネートメチル,アゾキシストロビンの使用頻度が高かっ...
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Published in | 関西病虫害研究会報 Vol. 66; pp. 11 - 16 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
関西病虫害研究会
01.06.2024
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