ブログによる闘病記を研究対象にする際の倫理的配慮

本稿の目的は、ブログによる闘病記を研究分析対象とする文献研究の倫理的配慮について国内外の文献から知見を得ることである。CINAHL with Full Textで検索した海外文献11件、Web版医学中央雑誌で検索した日本語文献2件を分析した。ブログによる闘病記は広く一般に公開されている文献と解釈されて研究が実施されており、研究倫理審査委員会への申請要否、匿名性の保持と研究参加への同意の確認について記載があった。まだブログの闘病記を研究対象とする際の倫理的配慮の見解はさまざまである。ブログを対象とした文献研究の実施については研究計画の時点で議論し、ブログ著者に対する配慮を講じる必要がある。...

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Bibliographic Details
Published in日本看護倫理学会誌 Vol. 10; no. 1; pp. 67 - 72
Main Authors 中釜, 英里佳, 小野, 美喜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護倫理学会 20.03.2018
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ISSN2434-7361
DOI10.32275/jjne.10.1_67

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Summary:本稿の目的は、ブログによる闘病記を研究分析対象とする文献研究の倫理的配慮について国内外の文献から知見を得ることである。CINAHL with Full Textで検索した海外文献11件、Web版医学中央雑誌で検索した日本語文献2件を分析した。ブログによる闘病記は広く一般に公開されている文献と解釈されて研究が実施されており、研究倫理審査委員会への申請要否、匿名性の保持と研究参加への同意の確認について記載があった。まだブログの闘病記を研究対象とする際の倫理的配慮の見解はさまざまである。ブログを対象とした文献研究の実施については研究計画の時点で議論し、ブログ著者に対する配慮を講じる必要がある。
ISSN:2434-7361
DOI:10.32275/jjne.10.1_67