地域医療連携のあした 多職種連携・評価・人材育成・地域社会
「はじめに」 2000年診療報酬改定をきっかけに地域医療連携が本格的に普及し約10年が経過した. この間の地域医療連携の変遷をまとめると次の3フェーズにまとめることができる1). 「第1フェーズ(2000年~) 「診療報酬で誘導した医療連携」(前方連携重視)」 紹介状を介した病病連携・病診連携が発展し全国の病院に地域医療連携部門が設置された. 「第2フェーズ(2006年~) 「療養環境重視の医療連携」(後方連携重視)」 いわゆる紹介率ショックをうけて, 適切な退院調整による療養環境の継続に視点が移り地域医療連携部門に看護師が配属されるなどの取り組みがなされた. 「第3フェーズ(2008年~)...
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Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 14; no. 2; pp. 163 - 166 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
22.06.2012
日本クリニカルパス学会 |
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ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.14.2_163 |
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Summary: | 「はじめに」 2000年診療報酬改定をきっかけに地域医療連携が本格的に普及し約10年が経過した. この間の地域医療連携の変遷をまとめると次の3フェーズにまとめることができる1). 「第1フェーズ(2000年~) 「診療報酬で誘導した医療連携」(前方連携重視)」 紹介状を介した病病連携・病診連携が発展し全国の病院に地域医療連携部門が設置された. 「第2フェーズ(2006年~) 「療養環境重視の医療連携」(後方連携重視)」 いわゆる紹介率ショックをうけて, 適切な退院調整による療養環境の継続に視点が移り地域医療連携部門に看護師が配属されるなどの取り組みがなされた. 「第3フェーズ(2008年~) 「地域医療計画に基づく医療連携」(地域全体を包括)」 第2フェーズの後方連携がさらに広がり地域性を踏まえた医療・介護・在宅支援機関同士のネットワークづくりが求められるようになった. 今後地域医療連携はさらに病院の枠を越えた地域包括的な医療介護福祉連携へ展開すると思われ, これからの地域医療連携の中心的な課題は次の5つにまとめることができる. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.14.2_163 |