ロシア産ウオッカ及び王冠のパッキングから検出された可塑剤

1992年9月にフタル酸ジブチル (DBP) が検出されて問題になったロシア産ウオッカ及び王冠の内側に使用されていたパッキングについて, 可塑剤の調査を実施した. パッキングはプラスチック製とコルク製の2種類に分けられ, コルク製のものからのみ可塑剤が検出された. コルク製のものは更にDBPだけが検出されたものと, 主にフタル酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHP) 及びアジピン酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHA) が検出されたものの2種類に分けられた. 問題になったウオッカ中のDBPはパッキングにDBPが検出されたものからのみ検出されたが3ppm以下であった. またウオッカ中にDEHPが0....

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 34; no. 4; pp. 314 - 317_1
Main Authors 平山, クニ, 山田, 利治, 岸, 弘子, 中岡, 正吉, 堀口, 佳哉
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 1993
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Summary:1992年9月にフタル酸ジブチル (DBP) が検出されて問題になったロシア産ウオッカ及び王冠の内側に使用されていたパッキングについて, 可塑剤の調査を実施した. パッキングはプラスチック製とコルク製の2種類に分けられ, コルク製のものからのみ可塑剤が検出された. コルク製のものは更にDBPだけが検出されたものと, 主にフタル酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHP) 及びアジピン酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHA) が検出されたものの2種類に分けられた. 問題になったウオッカ中のDBPはパッキングにDBPが検出されたものからのみ検出されたが3ppm以下であった. またウオッカ中にDEHPが0.11~1.10ppm, DEHAが0.10ppm検出されるものがあった.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.34.314