カプセル内視鏡で小腸病変を観察し得たgastric antral vascular ectasia(GAVE)の1例

症例は77歳女性。倦怠感,食欲不振を主訴に外来を受診。貧血(Hb 8.4g/dl)と便潜血反応陽性を認め,入院精査するも出血源の同定ができなかった。原因不明消化管出血としカプセル内視鏡を施行した。gastric antral vascular ectasia(GAVE)および回腸を中心に散在性にびらんを認めたが活動性のある出血病変は認めなかった。保存的治療にて改善するも再度貧血を認めた。カプセル内視鏡所見より出血源を推測しGAVEに対する内視鏡的止血術により貧血は著明に改善した。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 72; no. 2; pp. 88 - 89
Main Authors 会田, 雄太, 仲吉, 隆, 石田, 仁也, 百瀬, 邦雄, 齋藤, 晃, 竿代, 丈夫, 加藤, 正之, 斎藤, 彰一, 田尻, 久雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2008
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Summary:症例は77歳女性。倦怠感,食欲不振を主訴に外来を受診。貧血(Hb 8.4g/dl)と便潜血反応陽性を認め,入院精査するも出血源の同定ができなかった。原因不明消化管出血としカプセル内視鏡を施行した。gastric antral vascular ectasia(GAVE)および回腸を中心に散在性にびらんを認めたが活動性のある出血病変は認めなかった。保存的治療にて改善するも再度貧血を認めた。カプセル内視鏡所見より出血源を推測しGAVEに対する内視鏡的止血術により貧血は著明に改善した。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.72.2_88