EBSD による銅板の動的その場観察 ―引張り・圧縮・曲げおよび加熱

銅板を用いて,引張・圧縮・曲げおよび加熱しながら動的EBSD測定を行い,それぞれ結晶方位の動的変化挙動を観察した.その結果,引張方向と結晶の配向の関係が引張挙動に影響していること,硬い銅板に比べて柔らかい銅板は圧縮すると歪みが入り易いこと,曲げると結晶粒界に沿って歪みが入ること,加熱するとある温度で急激に結晶粒が大きくなること等が分かった.また,硬い銅板を曲げると外側,内側,中央の順で歪みが入ること,加熱すると添加元素の一部が表面に移動すること等が分かった....

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Bibliographic Details
Published inJournal of Surface Analysis Vol. 31; no. 1; pp. 19 - 28
Main Authors 木村, 昌弘, 麻生, 昭弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 表面分析研究会 2024
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ISSN1341-1756
1347-8400
DOI10.1384/jsa.31.19

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Summary:銅板を用いて,引張・圧縮・曲げおよび加熱しながら動的EBSD測定を行い,それぞれ結晶方位の動的変化挙動を観察した.その結果,引張方向と結晶の配向の関係が引張挙動に影響していること,硬い銅板に比べて柔らかい銅板は圧縮すると歪みが入り易いこと,曲げると結晶粒界に沿って歪みが入ること,加熱するとある温度で急激に結晶粒が大きくなること等が分かった.また,硬い銅板を曲げると外側,内側,中央の順で歪みが入ること,加熱すると添加元素の一部が表面に移動すること等が分かった.
ISSN:1341-1756
1347-8400
DOI:10.1384/jsa.31.19