東南極ナピア岩体―地球最古のクラトンと超高温変成作用
第38次日本南極地域観測隊夏隊地学の隊員4名は, 1996年12月中旬から1997年2月中旬までの65日間, 東南極エンダビーランドのナピア岩体の地質調査を行った. ナピア岩体は地球上で最も古い(39.3億年)クラトンに属し, 更に, 1000℃以上の変成作用を受けている岩体でもある. 地質調査は予想外の強風との戦いであったが, ほぼ計画どおりに実行することができた. 今後, 持ち帰った岩石試料(約3トン)の処理・解析が進むにつれ, 地球初期の大陸形成過程や超高温変成作用に関する研究に少なからぬ貢献ができるものと期待している....
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Published in | 地質学雑誌 Vol. 103; no. 9; pp. XXIX - XXX |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本地質学会
1997
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0016-7630 1349-9963 |
DOI | 10.5575/geosoc.103.XXIX |
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Summary: | 第38次日本南極地域観測隊夏隊地学の隊員4名は, 1996年12月中旬から1997年2月中旬までの65日間, 東南極エンダビーランドのナピア岩体の地質調査を行った. ナピア岩体は地球上で最も古い(39.3億年)クラトンに属し, 更に, 1000℃以上の変成作用を受けている岩体でもある. 地質調査は予想外の強風との戦いであったが, ほぼ計画どおりに実行することができた. 今後, 持ち帰った岩石試料(約3トン)の処理・解析が進むにつれ, 地球初期の大陸形成過程や超高温変成作用に関する研究に少なからぬ貢献ができるものと期待している. |
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ISSN: | 0016-7630 1349-9963 |
DOI: | 10.5575/geosoc.103.XXIX |