人間ドック受検者における未病の意義 (第1報)
1. 目的 生活習慣病データ異常の背景にある種々の生活習慣因子の及ぼす肉体的精神的影響を知るため, 東洋医学的手法を用い, 人間ドックにおける未病の意義につき検討した. 平成12年8月より平成16年6月までの人間ドック受検者(東洋医学的検討を行った者)2,082名(男性1, 375名, 女性707名). 3. 方法 人間ドック受検者の生活習慣因子を東洋医学的に分析検討することとした. まず生活習慣因子として, 運動習慣(なし, あり, かなり), ストレス(なし, あり, かなり), VDT(visual display terminal)作業時間(0~1, 1~4, 4以上), タバコ本数(...
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Published in | 日本未病システム学会雑誌 Vol. 11; no. 1; pp. 43 - 46 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本未病システム学会
26.09.2005
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ISSN | 1347-5541 2185-2162 |
DOI | 10.11288/mibyou1998.11.43 |
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Summary: | 1. 目的 生活習慣病データ異常の背景にある種々の生活習慣因子の及ぼす肉体的精神的影響を知るため, 東洋医学的手法を用い, 人間ドックにおける未病の意義につき検討した. 平成12年8月より平成16年6月までの人間ドック受検者(東洋医学的検討を行った者)2,082名(男性1, 375名, 女性707名). 3. 方法 人間ドック受検者の生活習慣因子を東洋医学的に分析検討することとした. まず生活習慣因子として, 運動習慣(なし, あり, かなり), ストレス(なし, あり, かなり), VDT(visual display terminal)作業時間(0~1, 1~4, 4以上), タバコ本数(0, 1~20, 20以上)の4つの因子を定めた. 生活習慣病の有無(高脂血症, 脂肪肝など), 性差(女性では子宮筋腫, 内膜症, 更年期など婦人科疾患の影響)についても検討を加えた. 東洋医学的検討は, 問診表, 身体所見より検討した. 問診表(気血水問診表)は, 自覚症状を気血水理論よりその不足, うっ滞で「気虚」, 「気滞」, 「血虚」, 「血於」, 「陰虚」, 「水滞」の6タイプに分け, それぞれ14項目ずつの特徴的症状を「はい」, 「いいえ」で表し(表1), 1つのタイプで3個以上の「はい」を有所見(例:気虚あり)とし, 体質を判定した. |
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ISSN: | 1347-5541 2185-2162 |
DOI: | 10.11288/mibyou1998.11.43 |