通年性鼻過敏症に対する小青竜湯の臨床効果 証との関係

鼻過敏症20名に対し,オースギ小青竜湯を投与し臨床効果を検討した。また体質に関する幾つかの項目をもうけ,証の判断も行い,効果との関連もみた。有用以上の有用率は60%,症状別改善度でもくしゃみ,鼻汁,鼻閉いずれに対しても40%以上の改善率が認められた。実証,次いで中間証の患者でより効果が認められる傾向があり,この証の患者では4日以内の極めて早期に効果が認められた症例もあった。漢方薬剤の投与に当って,証を検討することは,効果を上げるのに有用と思われた。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 34; no. Supplement1; pp. 1 - 7
Main Authors 荻野, 敏, 原田, 保, 入船, 盛弘, 藤崎, 恭大, 前谷, 近秀, 岡坂, 利章, 矢形, 礼貴, 荻野, 仁, 岡田, 益明, 松永, 亨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.02.1991
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Summary:鼻過敏症20名に対し,オースギ小青竜湯を投与し臨床効果を検討した。また体質に関する幾つかの項目をもうけ,証の判断も行い,効果との関連もみた。有用以上の有用率は60%,症状別改善度でもくしゃみ,鼻汁,鼻閉いずれに対しても40%以上の改善率が認められた。実証,次いで中間証の患者でより効果が認められる傾向があり,この証の患者では4日以内の極めて早期に効果が認められた症例もあった。漢方薬剤の投与に当って,証を検討することは,効果を上げるのに有用と思われた。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.34.Supplement1_1