Peptidoglycan およびその他の生理活性物質が豚の生産性に及ぼす影響
肺炎や下痢の慢性疾病のほか, 豚萎縮性鼻炎及びオーエスキー病の発生がみられ, 生産性向上が困難と考えられた飼養豚に Peptidoglycan 含有 Bifidus 菌体末, ならびに甘草末, ニンニク末, および血漿 (血清) 粉末等の添加飼料を給与したところ, 以下の生産性向上が認められた。 1. 一貫経営養豚農場における, 無添加飼料給与期と添加飼料給与期との比較。 (1) 子豚の生産頭数の比較では, 無添加3か月間は平均10.4頭, 添加3か月間は平均11.3頭で, 後者は0.9頭も多かった。 (2) 肉豚上物率の比較では, 無添加3か月間の平均は44.5%, 添加3か月間54.0%で...
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Published in | 日本養豚学会誌 Vol. 28; no. 3; pp. 225 - 230 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本養豚学会
1991
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ISSN | 0913-882X 1881-655X |
DOI | 10.5938/youton.28.225 |
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Summary: | 肺炎や下痢の慢性疾病のほか, 豚萎縮性鼻炎及びオーエスキー病の発生がみられ, 生産性向上が困難と考えられた飼養豚に Peptidoglycan 含有 Bifidus 菌体末, ならびに甘草末, ニンニク末, および血漿 (血清) 粉末等の添加飼料を給与したところ, 以下の生産性向上が認められた。 1. 一貫経営養豚農場における, 無添加飼料給与期と添加飼料給与期との比較。 (1) 子豚の生産頭数の比較では, 無添加3か月間は平均10.4頭, 添加3か月間は平均11.3頭で, 後者は0.9頭も多かった。 (2) 肉豚上物率の比較では, 無添加3か月間の平均は44.5%, 添加3か月間54.0%で後者は9.5%も高かった。 (3) 衛生費では, 無添加3か月間を100%とした場合, 添加3か月間の平均が63.0%で, 37.0%の低減が図られた。 2. 肥育豚専門農場のへい死率の比較: 添加飼料給与区が1.4%で, 無添加対照区の9.1%と比較し, 1/6もの低減効果が認められた。 |
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ISSN: | 0913-882X 1881-655X |
DOI: | 10.5938/youton.28.225 |