地盤による拘束圧を考慮したRC杭の変形性能の評価手法に関する検討

現行の鉄道の耐震設計基準では, RC部材 (杭部材) の曲げ変形特性は, 気中での正負交番載荷試験に基づき決定されている. しかしながら, 現実の杭部材は, 地盤による拘束圧を受けるため, 気中よりも大きな靭性能が期待できるものと予想される. 本研究では, 合理的な杭基礎の耐震性能評価手法の確立を目的として, 地盤による拘束効果を帯鉄筋による拘束効果に換算してRC部材の曲げ変形特性を評価する手法を提案した. また, 筆者らがこれまでに実施している地盤をコイルバネで模擬した模型杭の正負交番載荷試験を数値シミュレーションすることで, 提案手法の妥当性を確認した. 最後に, 試設計を行い, 提案モデ...

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Published in地震工学論文集 Vol. 28; p. 161
Main Authors 今村, 年成, 永尾, 拓洋, 室野, 剛隆
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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ISSN1884-846X
DOI10.11532/proee2005a.28.161

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Summary:現行の鉄道の耐震設計基準では, RC部材 (杭部材) の曲げ変形特性は, 気中での正負交番載荷試験に基づき決定されている. しかしながら, 現実の杭部材は, 地盤による拘束圧を受けるため, 気中よりも大きな靭性能が期待できるものと予想される. 本研究では, 合理的な杭基礎の耐震性能評価手法の確立を目的として, 地盤による拘束効果を帯鉄筋による拘束効果に換算してRC部材の曲げ変形特性を評価する手法を提案した. また, 筆者らがこれまでに実施している地盤をコイルバネで模擬した模型杭の正負交番載荷試験を数値シミュレーションすることで, 提案手法の妥当性を確認した. 最後に, 試設計を行い, 提案モデルの実構造物への適用性を確認した.
ISSN:1884-846X
DOI:10.11532/proee2005a.28.161