顔面神経麻痺症例における誘発耳音響放射

一側性末梢性顔面神経麻痺9症例のOAEについて検討した。麻痺側の耳小骨筋反射域値は有意に上昇していたが, OAEの見かけの閾値は健側と患側とで有意差を認めなかった。また, OAEの見かけの閾値の両耳差は正常耳の場合と同様であった。これらの結果は, 末梢性顔面神経麻痺はOAEの見かけの閾値に影響を及ぼさないことを示している。...

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Published in臨床耳科 Vol. 15; no. 1; pp. 85 - 88
Main Authors 小関, 芳宏, 大内, 利昭, 田中, 康夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本耳科学会 1988
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ISSN1884-5800
DOI10.11289/otoljpn1974.15.85

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Summary:一側性末梢性顔面神経麻痺9症例のOAEについて検討した。麻痺側の耳小骨筋反射域値は有意に上昇していたが, OAEの見かけの閾値は健側と患側とで有意差を認めなかった。また, OAEの見かけの閾値の両耳差は正常耳の場合と同様であった。これらの結果は, 末梢性顔面神経麻痺はOAEの見かけの閾値に影響を及ぼさないことを示している。
ISSN:1884-5800
DOI:10.11289/otoljpn1974.15.85