80歳以上の破裂脳動脈瘤患者の臨床的特徴と治療成績

脳神経外科領域における手術手技の向上により高齢者であっても手術による悪化例は少なくなってきている10). 近年の報告によれば70歳以上であっても, Hunt & Kosnik grade I, II, IIIの症例では通常サイズの動脈瘤であれば, 急性期手術を行っても慎重な術後管理により, 70歳未満の症例と同様の成績を得ることができる17). しかしながら日本人の平均寿命は平成12年現在, 男77. 64歳, 女84. 62歳と伸び続けており, 80歳以上の超高齢者くも膜下出血患者に遭遇することもまれなことではなくなりつつある. 本報告では, 当施設で経験した80歳以上のくも膜下出血...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 30; no. 6; pp. 438 - 442
Main Authors 高橋, 昇, 村上, 謙介, 西嶌, 美知春, 野村, 耕章, 鈴木, 保宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 30.11.2002
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.30.438

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Summary:脳神経外科領域における手術手技の向上により高齢者であっても手術による悪化例は少なくなってきている10). 近年の報告によれば70歳以上であっても, Hunt & Kosnik grade I, II, IIIの症例では通常サイズの動脈瘤であれば, 急性期手術を行っても慎重な術後管理により, 70歳未満の症例と同様の成績を得ることができる17). しかしながら日本人の平均寿命は平成12年現在, 男77. 64歳, 女84. 62歳と伸び続けており, 80歳以上の超高齢者くも膜下出血患者に遭遇することもまれなことではなくなりつつある. 本報告では, 当施設で経験した80歳以上のくも膜下出血患者を対象に, 臨床上の特徴と治療成績について検討した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.30.438