脊髄損傷に伴う痙縮がラットヒラメ筋の筋性拘縮に与える影響

本研究の目的は,脊損ラットの足関節底屈位固定に加えて痙縮の有無がラットヒラメ筋の筋性拘縮に与える影響について検討することであった。足関節最大底屈位に固定した固定群,足関節最大底屈位固定に加えて脊損を行った固定+脊損群,およびコントロール群に分けた。4週後,ヒラメ筋の筋性拘縮の程度は,コントロール群に比較して固定群および固定+脊損群が有意に大きく,固定群と固定+脊損群との間には有意差がみられなかった。このことから,筋性拘縮は関節の不動という廃用の影響は受けるが痙縮の影響は受けないものと推測された。...

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Published in理学療法科学 Vol. 19; no. 3; pp. 251 - 254
Main Authors 沖, 貞明, 金井, 秀作, 大塚, 彰, 清水, ミシェル・アイズマン, 小野, 武也, 越智, 淳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2004
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.19.251

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Summary:本研究の目的は,脊損ラットの足関節底屈位固定に加えて痙縮の有無がラットヒラメ筋の筋性拘縮に与える影響について検討することであった。足関節最大底屈位に固定した固定群,足関節最大底屈位固定に加えて脊損を行った固定+脊損群,およびコントロール群に分けた。4週後,ヒラメ筋の筋性拘縮の程度は,コントロール群に比較して固定群および固定+脊損群が有意に大きく,固定群と固定+脊損群との間には有意差がみられなかった。このことから,筋性拘縮は関節の不動という廃用の影響は受けるが痙縮の影響は受けないものと推測された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.19.251