第1回 特発性心室細動研究会 Brugada症候群における加算平均心電図と標準12誘導心電図との関連性について
Brugada症候群において, 再分極過程のみならず脱分極過程の異常が報告されている.脱分極過程の異常を評価する方法として, 電気生理学的検査法や加算平均心電図法などがあるが, いずれも特殊な装置, 部屋を必要とする.加算平均心電図法での各指標が, 通常の標準12誘導心電図より推測可能であれば, その意義は大きい, 本検討は加算平均心電図法でのtotal filtered QRS duration (tfQRSd) と12誘導心電図でのV2, V5誘導でのQRS幅と関連性を検討した.その結果, tfQRSdがV2誘導でのlate r'波を含んだQRS幅 (QRS-r' V2...
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Published in | 心電図 Vol. 23; no. Suppl4; pp. 14 - 17 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
2003
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.23.Suppl4_14 |
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Summary: | Brugada症候群において, 再分極過程のみならず脱分極過程の異常が報告されている.脱分極過程の異常を評価する方法として, 電気生理学的検査法や加算平均心電図法などがあるが, いずれも特殊な装置, 部屋を必要とする.加算平均心電図法での各指標が, 通常の標準12誘導心電図より推測可能であれば, その意義は大きい, 本検討は加算平均心電図法でのtotal filtered QRS duration (tfQRSd) と12誘導心電図でのV2, V5誘導でのQRS幅と関連性を検討した.その結果, tfQRSdがV2誘導でのlate r'波を含んだQRS幅 (QRS-r' V2) により, より正確に推測されることが示唆された.標準12誘導心電図にて再分極過程の異常とされているST上昇と脱分極過程の異常が同時に検討できる可能性が考えられた. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.23.Suppl4_14 |