後期研修プログラムのweb情報はキャリア形成リスクの判断に不十分である 家庭医療専門医後期研修プログラム雇用情報全数調査

目的 : 日本プライマリ・ケア連合学会 (JPCA) 家庭医療専門医後期研修プログラム (PG) は増加しているが, 雇用情報表記の学会規定はない. PGの全数調査を行い, キャリア形成リスクの判断に要する情報のWebでの提供実態を明らかにする. 方法 : 2012年12月18日更新分PGについて基幹施設種類・待遇・雇用条件・雇用契約期間による区分の判別等の調査を2013年1月にWeb上で行った. 結果 : 総PG数160PGを認めた. 大学PGを除いた129PGを解析対象とした. 給与記載は40PG (31.0%) で見られなかった. 常勤の記載は64PG (49.6%) で, うち6PGに...

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Published in日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 39; no. 3; pp. 157 - 162
Main Author 賀來, 敦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会 2016
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ISSN2185-2928
2187-2791
DOI10.14442/generalist.39.157

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Summary:目的 : 日本プライマリ・ケア連合学会 (JPCA) 家庭医療専門医後期研修プログラム (PG) は増加しているが, 雇用情報表記の学会規定はない. PGの全数調査を行い, キャリア形成リスクの判断に要する情報のWebでの提供実態を明らかにする. 方法 : 2012年12月18日更新分PGについて基幹施設種類・待遇・雇用条件・雇用契約期間による区分の判別等の調査を2013年1月にWeb上で行った. 結果 : 総PG数160PGを認めた. 大学PGを除いた129PGを解析対象とした. 給与記載は40PG (31.0%) で見られなかった. 常勤の記載は64PG (49.6%) で, うち6PGに有期雇用を認めた. 無期雇用を確認可能なのは11PG (8.5%) のみであった. 結論 : Web上の記載内容では雇用契約期間による区分の判断は困難だった. 現在, 雇用条件表記方法の学会規定はなく, 学会主導での正確な情報収集及び公開が望まれる.
ISSN:2185-2928
2187-2791
DOI:10.14442/generalist.39.157