大学内に開設している軽食堂「サロンKids」の意義と役割り 障害児者と家族の会「NPO法人ネットワークKidsII」と学生ボランティア部「学生Kids」の交流報告

軽食堂「サロンKids」は、新潟医療福祉大学の厚生棟にある。障害児者が地域交流の機会や社会参加の場の創造と確保をすることを目的として立ち上げた「NPO法人ネットワークKids?U」が経営するものである。平成13年の本学開学年度に学生大食堂の2階にあった第二食堂用の空きスペースを当時の学長に使用許可をもらい開設した。同年にこの活動を支援する学生ボランティア部「学生Kids」も組織し、協力体制を作った上で軽食堂「サロンKids」の活動が始まった。「サロンKids」は11:30~14 :30の時間限定でランチメニューを販売している。専従職員(本会員の母親3名)が常勤し運営全般を行い、学生Kidsのメ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inバイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 p. 25
Main Author 押木, 利英子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオフィリア リハビリテーション学会 2010
Online AccessGet full text
ISSN1884-8699
DOI10.14911/biophilia.2010.0.25.0

Cover

More Information
Summary:軽食堂「サロンKids」は、新潟医療福祉大学の厚生棟にある。障害児者が地域交流の機会や社会参加の場の創造と確保をすることを目的として立ち上げた「NPO法人ネットワークKids?U」が経営するものである。平成13年の本学開学年度に学生大食堂の2階にあった第二食堂用の空きスペースを当時の学長に使用許可をもらい開設した。同年にこの活動を支援する学生ボランティア部「学生Kids」も組織し、協力体制を作った上で軽食堂「サロンKids」の活動が始まった。「サロンKids」は11:30~14 :30の時間限定でランチメニューを販売している。専従職員(本会員の母親3名)が常勤し運営全般を行い、学生Kidsのメンバー、本会員の障害児者、育成会員、シルバーボランティアなどがシフトを組んで参加する。活動は今年で10年目になる。開設当初は赤字であったが、近年は経営が安定し、この収益で2年に一度、会員全員と学生Kidsメンバーでディズニーランドに1泊研修旅行ができるようになった。また、このような活動組織が大学内に常設していることから、当初の障害児者の社会参加の場所作りという目的達成のみならず、在学生への学修支援や地域貢献の役割も果たしているという実態が生まれた。本研究では、この活動内容を報告し、今後の活動指針としたい。
ISSN:1884-8699
DOI:10.14911/biophilia.2010.0.25.0