顕微ラマン分光法による電極拡散層の内部構造の推定
従来の顕微ラマン分光法では,励起レーザー光の焦点をレーザー光と垂直な試料表面上で二次元的に走査し,焦点領域の局所情報を得ていた.本法(CDPRM)では,これを拡張し,焦点位置を,電極拡散層のような三次元空間内で走査し,化学種濃度分布の三次元マッピングを行う.電極表面からの高さ方向の情報は,電極拡散層の構造を教える.応用例として,電極表面への特異吸着のない場合と,ある場合,電極表面上に化学反応を起こす反応層がある場合,これら三つの場合に対して適用した.又,本法においてラマン強度の空間分解能を決定しているのが,対物レンズの焦点深度であることから,数学的方法により,この空間分解能を数μmまで向上させ...
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Published in | 分析化学 Vol. 40; no. 11; pp. 791 - 798 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本分析化学会
05.11.1991
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Summary: | 従来の顕微ラマン分光法では,励起レーザー光の焦点をレーザー光と垂直な試料表面上で二次元的に走査し,焦点領域の局所情報を得ていた.本法(CDPRM)では,これを拡張し,焦点位置を,電極拡散層のような三次元空間内で走査し,化学種濃度分布の三次元マッピングを行う.電極表面からの高さ方向の情報は,電極拡散層の構造を教える.応用例として,電極表面への特異吸着のない場合と,ある場合,電極表面上に化学反応を起こす反応層がある場合,これら三つの場合に対して適用した.又,本法においてラマン強度の空間分解能を決定しているのが,対物レンズの焦点深度であることから,数学的方法により,この空間分解能を数μmまで向上させた. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.40.11_791 |