アミン分解及びピリジン加水分解/プロトン核磁気共鳴法による熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結合の定量
アミン分解後にピリジン中で加水分解する方法により,熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結合を1H-NMRで定量する方法を確立した.ポリプロピレングリコール(PPG),ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(MDI)系熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結合をプロピルアミン(PA),ブチルアミン(BA),1-(3-アミノプロピル)-1,1,3β,3-ペンタメチルジシロキサン(APDS)により分解し,次にアセトン抽出して残留アミンを除去後ピリジン中170℃でウレタン結合を加水分解し,分解液中のアミンを1H-NMR法により測定してアロハネート結合量を求めた.PA又はBAを用いた方法により熱硬化ポリウ...
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Published in | 分析化学 Vol. 44; no. 1; pp. 49 - 53 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本分析化学会
01.01.1995
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Summary: | アミン分解後にピリジン中で加水分解する方法により,熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結合を1H-NMRで定量する方法を確立した.ポリプロピレングリコール(PPG),ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(MDI)系熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結合をプロピルアミン(PA),ブチルアミン(BA),1-(3-アミノプロピル)-1,1,3β,3-ペンタメチルジシロキサン(APDS)により分解し,次にアセトン抽出して残留アミンを除去後ピリジン中170℃でウレタン結合を加水分解し,分解液中のアミンを1H-NMR法により測定してアロハネート結合量を求めた.PA又はBAを用いた方法により熱硬化ポリウレタン中のアロハネート結含を精度よく定量することができた. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.44.49 |