臨地で訪問看護ステーション実習を経験した学生の学び

「要旨」本研究は臨地で訪問看護ステーションの実習を経験した学生の学びを具体的に明らかにすることを目的とした. 臨地で訪問看護ステーションの実習を終了し, 本研究に同意した27名の終了時のレポート内容を研究対象とした. 分析は, Berelson, B. の方法論を参考にした内容分析法を用いた. 分析の結果, 学生の学びを表す10個のコアカテゴリと32個のカテゴリが形成された. スコットの式によるカテゴリ分類への一致率は70%以上であった. 学生の学びは, 【訪問看護で療養者に実践している支援の基本】【訪問看護で介護している家族に実践している支援の基本】【訪問看護の基盤となる信頼関係】【多職種間...

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Published in岐阜聖徳学園大学看護学研究誌 no. 7; pp. 19 - 29
Main Authors 加藤和子, 高田恵子, 石原多佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 岐阜聖徳学園大学 31.03.2022
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ISSN2189-9525

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Summary:「要旨」本研究は臨地で訪問看護ステーションの実習を経験した学生の学びを具体的に明らかにすることを目的とした. 臨地で訪問看護ステーションの実習を終了し, 本研究に同意した27名の終了時のレポート内容を研究対象とした. 分析は, Berelson, B. の方法論を参考にした内容分析法を用いた. 分析の結果, 学生の学びを表す10個のコアカテゴリと32個のカテゴリが形成された. スコットの式によるカテゴリ分類への一致率は70%以上であった. 学生の学びは, 【訪問看護で療養者に実践している支援の基本】【訪問看護で介護している家族に実践している支援の基本】【訪問看護の基盤となる信頼関係】【多職種間における看護職の専門性】は多かったが, 【在宅における看護倫理】【地域(在宅)で暮らすことに必要な社会資源の活用】は少なかった. 看護職の専門性と役割, 在宅看護における看護倫理, 地域で生活している対象者の理解について, 講義, 演習, 臨地実習の連動できる内容を検討する必要性が示唆された.
ISSN:2189-9525