放射線による生体障害を軽減する高安定化細胞増殖因子の開発 放射線防護剤の創薬に向けた基礎研究機関における研究開発

高線量の放射線被ばくによって生体が受ける障害を軽減・治療するための生物学的機構を介する放射線防護剤の有望な候補として、既存の医薬品を凌ぐ活性を有する新規シグナル分子(細胞機能を調節する生理活性タンパク質)「FGFC」(fibroblast growth factor chimeric protein)を開発した。今後、放射線関連機関に備蓄する放射線防護剤として採用される可能性のある、このタンパク質を医薬開発するための環境整備を、基礎研究機関において可能な限り高いレベルで進めることを目指している。...

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Published inSynthesiology English edition Vol. 7; no. 3; pp. 134 - 148
Main Author 今村, 亨
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 2014
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ISSN1883-0978
1883-2318
DOI10.5571/syntheng.7.134

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Summary:高線量の放射線被ばくによって生体が受ける障害を軽減・治療するための生物学的機構を介する放射線防護剤の有望な候補として、既存の医薬品を凌ぐ活性を有する新規シグナル分子(細胞機能を調節する生理活性タンパク質)「FGFC」(fibroblast growth factor chimeric protein)を開発した。今後、放射線関連機関に備蓄する放射線防護剤として採用される可能性のある、このタンパク質を医薬開発するための環境整備を、基礎研究機関において可能な限り高いレベルで進めることを目指している。
ISSN:1883-0978
1883-2318
DOI:10.5571/syntheng.7.134