健康調査と理療科療法に関する調査について

理療科療法とその基礎療法であるはり・きゅう・あんま法について, 関連の健康調査を含め, 静岡県内の教員とバスの運転士を対象にアンケート調査を行なった。その規模は調査票の配布数2, 119名中, 回答数1, 923名である。 このうち今回は, (1) 症状保有強度と年齢・性・職業の関係, (2) 症状保有強度と受療体験および今後の受療動向との関係を以下に報告する。 1. 通常の勤務を続けている教員や運転士の階層でも, 無症状で快適な日々をすごしている者は1割にも達しない。 2. 症状保有強度が, 女子は男子より高い。 3. 症状保有強度の分布の基本構造は, 教員と運転士の間に差がない。 4. 症...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 33; no. 4; pp. 227 - 235
Main Author 鈴木, 雅夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 20.04.1983
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Summary:理療科療法とその基礎療法であるはり・きゅう・あんま法について, 関連の健康調査を含め, 静岡県内の教員とバスの運転士を対象にアンケート調査を行なった。その規模は調査票の配布数2, 119名中, 回答数1, 923名である。 このうち今回は, (1) 症状保有強度と年齢・性・職業の関係, (2) 症状保有強度と受療体験および今後の受療動向との関係を以下に報告する。 1. 通常の勤務を続けている教員や運転士の階層でも, 無症状で快適な日々をすごしている者は1割にも達しない。 2. 症状保有強度が, 女子は男子より高い。 3. 症状保有強度の分布の基本構造は, 教員と運転士の間に差がない。 4. 症状保有強度が高くなるほど, あんまを筆頭にはり・きゅう・理療科療法とも受療体験および今後の受療要求の度合は増大する。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.33.227