複言語学習のフレームワークを利用したプログラミング学習の実践 「コンピュータの言葉プロジェクト」の試み

本研究は,高等学校2年生の「社会と情報」の授業において,大阪大学サイバーメディアセンター言語教育支援研究部門が行なっている複言語学習のフレームワークを用いたプログラミング教育における効果の検証を行なったものである。「言葉」という共通点を手がかりに,複言語学習のフレームワークを用いて複数のプログラミング言語を学習することで,各言語の違いや特徴,複数のプログラミング言語に共通する基本構造などに気付き,他の言語に応用できる知識やコンピュータに関わる知識が深まり,「プログラミング的思考」の育成に効果があるのではないかと考えた。生徒は複数のプログラミング言語を用いた学習活動を高く評価し,複数のプログラミ...

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Published inコンピュータ&エデュケーション Vol. 54; pp. 66 - 71
Main Authors 山岡, 正和, 大前, 智美, 岩居, 弘樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 CIEC 01.06.2023
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ISSN2186-2168
2188-6962
DOI10.14949/konpyutariyoukyouiku.54.66

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Summary:本研究は,高等学校2年生の「社会と情報」の授業において,大阪大学サイバーメディアセンター言語教育支援研究部門が行なっている複言語学習のフレームワークを用いたプログラミング教育における効果の検証を行なったものである。「言葉」という共通点を手がかりに,複言語学習のフレームワークを用いて複数のプログラミング言語を学習することで,各言語の違いや特徴,複数のプログラミング言語に共通する基本構造などに気付き,他の言語に応用できる知識やコンピュータに関わる知識が深まり,「プログラミング的思考」の育成に効果があるのではないかと考えた。生徒は複数のプログラミング言語を用いた学習活動を高く評価し,複数のプログラミング言語に共通する構造に気付くなど自律的な学習意識の高まりが確認された。
ISSN:2186-2168
2188-6962
DOI:10.14949/konpyutariyoukyouiku.54.66