らい菌感染マウスに対するリフアンピシンとイソプロデイアンの併用投与成績

らい菌の足蹠内感染マウスに対して,リフアンピシンとイソプロデイアンの併用投与を試みた。イソプロデイアンはその40g中にイソニアチツド17.5g,プロチオナマイド17.5g, DDS 5gの合剤である。薬剤は1日1回,週6回の経口投与とし,第1実験では感染当日から3週間,第2実験ではカイネテイクス法を用い,感染51日目から30日間の投与を行なった。 第1実験では,両剤をそれぞれ1mgおよび10mgずつ併用投与したさいに,ややらい菌の足蹠内発育に遅延がみられたが,その他の併用例では何らの相加効果も認められなかった。カイネテイクス法によった場合,リフアンピシンの2.5mgまたは5mgを単独またはイソ...

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Published in日本らい学会雑誌 Vol. 47; no. 1; pp. 43 - 47
Main Authors 松尾, 吉恭, 金, 聖光, 宇都宮, 節夫, 梶原, 苗美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハンセン病学会 30.03.1978
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ISSN0386-3980
2185-1360
DOI10.5025/hansen1977.47.43

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Summary:らい菌の足蹠内感染マウスに対して,リフアンピシンとイソプロデイアンの併用投与を試みた。イソプロデイアンはその40g中にイソニアチツド17.5g,プロチオナマイド17.5g, DDS 5gの合剤である。薬剤は1日1回,週6回の経口投与とし,第1実験では感染当日から3週間,第2実験ではカイネテイクス法を用い,感染51日目から30日間の投与を行なった。 第1実験では,両剤をそれぞれ1mgおよび10mgずつ併用投与したさいに,ややらい菌の足蹠内発育に遅延がみられたが,その他の併用例では何らの相加効果も認められなかった。カイネテイクス法によった場合,リフアンピシンの2.5mgまたは5mgを単独またはイソプロデイアン10mgと併用すると,薬剤投与中止後もかなりの期間治療効果が継続したが,併用効果に関しては,とくに認められるような所見には接しえなかった。
ISSN:0386-3980
2185-1360
DOI:10.5025/hansen1977.47.43