糖類およびその誘導体の特性と応用
様々な糖類が古くから保湿剤や界面活性剤の親水基として化粧品に汎用されている。近年においてもキシリトール, トレハロースやラフィノースなど新しい機能を有する糖類が化粧品素材として注目を集めている。一方, 植物は様々な化合物を配糖体として蓄え機能的に活用していることが知られている。配糖体の中にはアルキルグルコシドやアルブチン, ビタミンCグルコシドなどすでに化粧品に応用されているものもあるが, その特性を活用することにより新たな化粧品素材の開発が可能であると考えられる。ここでは, 天然に存在する配糖体であるエチルグルコシドのそれぞれの構造異性体 (α体とβ体) と, いくつかの香気成分配糖体につい...
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Published in | 日本化粧品技術者会誌 Vol. 34; no. 3; pp. 231 - 240 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本化粧品技術者会
2000
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ISSN | 0387-5253 1884-4146 |
DOI | 10.5107/sccj.34.231 |
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Summary: | 様々な糖類が古くから保湿剤や界面活性剤の親水基として化粧品に汎用されている。近年においてもキシリトール, トレハロースやラフィノースなど新しい機能を有する糖類が化粧品素材として注目を集めている。一方, 植物は様々な化合物を配糖体として蓄え機能的に活用していることが知られている。配糖体の中にはアルキルグルコシドやアルブチン, ビタミンCグルコシドなどすでに化粧品に応用されているものもあるが, その特性を活用することにより新たな化粧品素材の開発が可能であると考えられる。ここでは, 天然に存在する配糖体であるエチルグルコシドのそれぞれの構造異性体 (α体とβ体) と, いくつかの香気成分配糖体について得られた知見を中心に, その化粧品への応用についても紹介する。 |
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ISSN: | 0387-5253 1884-4146 |
DOI: | 10.5107/sccj.34.231 |