当院における自己血輸血の現状
平成6年7月より平成9年6月までに実施した,心臓手術症例の中から緊急症例等を除いた85例について,自己血輸血の現状と有用性について検討した。その結果,85例中,23例(27%)に自己血貯血を行った。また,同種血輸血の有無では,貯血を行った23例中,18例(78%)を無輸血で行えたのに対し,貯血を行わなかった62例では11例(18%)であり,術前自己血貯血の有用性が示唆された。同種血輸血を行う要因として,人工心肺充填量,術前Hb値,術中術後出血量の各因子について検討した結果,出血量において同種血輸血症例が有意に多く,輸血は出血量に依存すると考えられた。...
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Published in | 体外循環技術 Vol. 24; no. 3; pp. 34 - 36 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
25.05.1998
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Subjects | |
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ISSN | 0912-2664 1884-5452 |
DOI | 10.7130/hokkaidoshakai.24.3_34 |
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Summary: | 平成6年7月より平成9年6月までに実施した,心臓手術症例の中から緊急症例等を除いた85例について,自己血輸血の現状と有用性について検討した。その結果,85例中,23例(27%)に自己血貯血を行った。また,同種血輸血の有無では,貯血を行った23例中,18例(78%)を無輸血で行えたのに対し,貯血を行わなかった62例では11例(18%)であり,術前自己血貯血の有用性が示唆された。同種血輸血を行う要因として,人工心肺充填量,術前Hb値,術中術後出血量の各因子について検討した結果,出血量において同種血輸血症例が有意に多く,輸血は出血量に依存すると考えられた。 |
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ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
DOI: | 10.7130/hokkaidoshakai.24.3_34 |