インピーダンス法を用いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置の開発 自動トリガレベル設定方式の開発

インピーダンス法を用いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置によるFull-fill to Full-empty(F/E)駆動制御において, 駆出から充満へのトリガレベルを自動設定する方式を開発した。本方式は, 直前の駆出終了時におけるダイアフラムの位置を完全充満からのポンプ内容積変化量としてインピーダンス法により計測し, それを設定量に一致させるようにトリガレベルを変更するトリガレベル自動探索アルゴリズムである。模擬循環回路での検討において本方式の追従性は良好であり, 慢性動物実験においても本方式により最適なトリガレベルでの駆出制御を行い得た。本方式は人工心臓のF/E駆動制御に有用であると...

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Published in人工臓器 Vol. 23; no. 1; pp. 56 - 59
Main Authors 中谷, 武嗣, 荒木, 賢二, 妙中, 義之, 榊, 雅之, 松尾, 義昭, 赤城, 治彦, 渡, 正伸, 井上, 和重, 高野, 久輝, 増澤, 徹, 穴井, 博文, 佐々木, 栄作, 馬場, 雄造
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 15.02.1994
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.23.56

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Summary:インピーダンス法を用いた人工心臓駆動モニタリングおよび制御装置によるFull-fill to Full-empty(F/E)駆動制御において, 駆出から充満へのトリガレベルを自動設定する方式を開発した。本方式は, 直前の駆出終了時におけるダイアフラムの位置を完全充満からのポンプ内容積変化量としてインピーダンス法により計測し, それを設定量に一致させるようにトリガレベルを変更するトリガレベル自動探索アルゴリズムである。模擬循環回路での検討において本方式の追従性は良好であり, 慢性動物実験においても本方式により最適なトリガレベルでの駆出制御を行い得た。本方式は人工心臓のF/E駆動制御に有用であると考える。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.23.56