道路横断に必要な歩行速度と下肢筋力の関連 高齢入院患者における検討

• Published in: 理学療法学 Vol. 28; no. 2; pp. 53 - 58
• Main Authors: 青木, 詩子, 平木, 幸治, 笠原, 美千代, 大森, 圭貢, 山﨑, 裕司, 横山, 仁志
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本理学療法士学会 31.03.2001
• Subjects: 下肢筋力; 歩行速度; 道路横断; 高齢入院患者
• ISSN: 0289-3770; 2189-602X
• DOI: 10.15063/rigaku.KJ00001309618

日本の道路横断には1.0m/secの歩行速度が必要である。本研究では，この歩行速度獲得に必要な下肢筋力水準について検討した。対象は，65歳以上の高齢入院患者208名（男性113名，女性95名），年齢74.7 ± 6.2歳である。これらの症例に対して年齢，身長，体重，Body Mass Index，下肢筋力，歩行速度を調査，測定した。下肢筋力は，60deg/secの角速度での膝伸展ピークトルク値と，膝屈曲60度位での等尺性脚伸展筋力を測定し，体重比を算出した。歩行速度は，訓練室内で速歩による10m歩行時間を測定し，算出した。そして歩行速度が1.0m/sec以上をFast群，1.0m/sec未満を...