アニメーション題材の複合的なねらいを解きほぐす 教科書分析を通じた概念モデルの構築
本研究の目的は,図工・美術教育におけるアニメーション題材に含まれる複合的なねらいを整理し,実践者の構造的な理解を助ける概念モデルを構築することである。本稿ではまず現行教科書に掲載されているアニメーション題材を対象とした横断的視点からの内容分析を行い,それらに含まれる教育のねらいを抽出することを試みた。計30件の題材を分析した結果,10のねらいが抽出された。次にそれらをアニメーションを学ぶことを目的としたねらいと,アニメーションを通じて何かを学ぶことを目的としたねらいに分類し,双方をつなぐ概念モデルとして2層構造のモデルを構築した。このモデルは図工・美術におけるアニメーション教育実践のための「地...
Saved in:
Published in | 美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 41; pp. 285 - 296 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
美術科教育学会
2020
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-771X 2424-2497 |
DOI | 10.24455/aaej.41.0_285 |
Cover
Summary: | 本研究の目的は,図工・美術教育におけるアニメーション題材に含まれる複合的なねらいを整理し,実践者の構造的な理解を助ける概念モデルを構築することである。本稿ではまず現行教科書に掲載されているアニメーション題材を対象とした横断的視点からの内容分析を行い,それらに含まれる教育のねらいを抽出することを試みた。計30件の題材を分析した結果,10のねらいが抽出された。次にそれらをアニメーションを学ぶことを目的としたねらいと,アニメーションを通じて何かを学ぶことを目的としたねらいに分類し,双方をつなぐ概念モデルとして2層構造のモデルを構築した。このモデルは図工・美術におけるアニメーション教育実践のための「地図」として,また授業改善のためのアセスメントツールとしての可能性を持つと考えられる。 |
---|---|
ISSN: | 0917-771X 2424-2497 |
DOI: | 10.24455/aaej.41.0_285 |