外反母趾類似群の歩行特性と2種類の運動介入の可能性 母趾通過回数による比較
本研究では歩行時における外反母趾類似群の特性について検討し,運動介入による変化を,その適応も含め検証することを目的とした。対象は20名の某大学在女子学生とし,歩行時の足尖離地期における足底分布圧についてPEL38を用い,母趾通過回数を測定した。外反母趾角20°を基準として,健常群と外反母趾類似群に群分けし,外反母趾類似群に対し2種類(タオルギャザー,レンガ上両側足底内側接地立位)の運動介入を行い,その後の変化を比較した。結果として,外反母趾類似群の足尖離地期では有意に母趾通過回数が減少していることが明らかとなった。また,母趾通過回数はレンガ上両側足底内側接地立位後で有意に増加した。以上より,外...
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Published in | 理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 15; no. 1; pp. 42 - 46 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
2008
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Subjects | |
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ISSN | 1880-893X 1880-8948 |
DOI | 10.11350/ptcse.15.42 |
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Summary: | 本研究では歩行時における外反母趾類似群の特性について検討し,運動介入による変化を,その適応も含め検証することを目的とした。対象は20名の某大学在女子学生とし,歩行時の足尖離地期における足底分布圧についてPEL38を用い,母趾通過回数を測定した。外反母趾角20°を基準として,健常群と外反母趾類似群に群分けし,外反母趾類似群に対し2種類(タオルギャザー,レンガ上両側足底内側接地立位)の運動介入を行い,その後の変化を比較した。結果として,外反母趾類似群の足尖離地期では有意に母趾通過回数が減少していることが明らかとなった。また,母趾通過回数はレンガ上両側足底内側接地立位後で有意に増加した。以上より,外反母趾類似群は足尖離地期の母趾通過回数が少なく,外反母趾角20-25°の外反母趾類似群においてはレンガ上両側足底内側接地立位により母趾通過回数が改善する可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 1880-893X 1880-8948 |
DOI: | 10.11350/ptcse.15.42 |