国際バカロレアPYP 認定校の音楽の授業における指導方法 「GarageBand を用いた音楽づくり」に関する事例の分析を通して

国際バカロレア(IB)のプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)は,国際的な視野をもつ人を育てるために,「5つの基本要素」(「知識」,「概念」,「スキル」,「姿勢」,「行動」)の習得を目指すものである.本研究では,このような要素の習得を目指すPYP の音楽の授業とはどのようなものかについて明らかにするために,PYP の認定を受けているA インターナショナルスクールのGarageBand を用いた音楽の授業を参与観察するとともに,この授業の指導意図と課題について教師へのインタビューを行った.本事例は5つの基本要素のうち「概念」に重点が置かれた授業であることを踏まえて,教師の指導言を分析した結...

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Published in教育実践学研究 Vol. 24; no. 2; p. 41
Main Author 稲生, 涼子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育実践学会 2023
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ISSN1344-946X
2435-9521
DOI10.34587/jsep.24.2_41

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Summary:国際バカロレア(IB)のプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)は,国際的な視野をもつ人を育てるために,「5つの基本要素」(「知識」,「概念」,「スキル」,「姿勢」,「行動」)の習得を目指すものである.本研究では,このような要素の習得を目指すPYP の音楽の授業とはどのようなものかについて明らかにするために,PYP の認定を受けているA インターナショナルスクールのGarageBand を用いた音楽の授業を参与観察するとともに,この授業の指導意図と課題について教師へのインタビューを行った.本事例は5つの基本要素のうち「概念」に重点が置かれた授業であることを踏まえて,教師の指導言を分析した結果,「概念」理解へ導く手法として「実演を交えた説明」や「教師の指導意図の達成度合いの評価」が一定程度,有効に機能していたことが見えてきた.
ISSN:1344-946X
2435-9521
DOI:10.34587/jsep.24.2_41